波乗りサンバ

パーソナル・ショッパーの波乗りサンバのレビュー・感想・評価

パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)
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『アクトレス』のクリスティン・スチュアートが良かったのでこちらも。
いなくなってしまった人との対話を待ち望み、姿の見えない相手との対話を繰り返す。
霊との交信も、姿の見えない相手とのメールのやり取りも不確かで曖昧。
姿の見えない相手は受け手の想像次第で何者にもなり得る。
この姿の見えない相手へ最初は少し好意が湧くのに、後半にばっと正体の知れない相手への恐怖心に変わる描写がすごくリアルだった。
最後の見えない相手(霊)への曖昧さも、すごく良かったな。
パーソナル・ショッパーの仕事と、霊、見えない相手とのやりとりの3つはちぐはぐなようだけど、ある意味『欲』という点でうまく絡み合ってた。
アサイエスのはっきりと言葉にしないけど、繊細な描写がすごく好きだ。
衣装や小道具がCHANELやCartierで豪華だったな。