このレビューはネタバレを含みます
パーソナルショッパーとしての内容
よりも霊に関する内容の方が濃くて、
もっとポスターとタイトル変えるべき
じゃない?と思ってしまった作品。
*
クリステンは複雑な心境の役が
とても合うし、ファッションがもう
今のクリステン感が溢れ出してて
最高だった。これからどんな役柄で
彼女が観れるだろうと考えるだけで
楽しみ!
また、クリステン本人の
癖である不思議なジェスチャーが
映画でいかせている感じがした。
というのも、役柄が心臓のことや
霊とコンタクトが取れるなど
普通の人と違っていて、もちろん
そういう人の心情を、観る側は
経験できないし共感できない。
だからこそ、こういう人はこういう
心情で、こんなリアクションを
取るんだ!というのが細かい
ジェスチャーで表現されている
気がして(説明が長い)
彼女だからこそ演じられた
役なのではないかなと思った。
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結局お兄さんは何に関して
怒っていたのか、テキストの相手は
雇い主の恋人だとしたら
途中にホテルに出てくる霊は…
と謎が残って、それぞれ推測してね
という感じだったのかな…
理解しきれない自分が悔しい。
けど霊もテキストも、
《そこに存在しないものであること》
という点においては共通するもの
なのかもしれない。
見に見えることだけが真実ではなく、
目に見えなくてもそこに存在するもの
として霊もテキストもあって。
どれも真実であるかなんてわからない
けど、それを決めるのも自分。
モウリーンも、不確かな霊という
存在に対して《兄であってほしい》
と思うばかりに違う霊に脅かされたり
していたところから、
人間は時に、真実であると思い込んで
生きることが幸せに繋がるんだろうなと
思った。知らなくて良いことも沢山ある…!