昨今描かれる生活保証制度の闇に翻弄される格差の詩。
心臓を患い休職中のダニエルはほんの少し鬼瓦権造を想わせるウィットで小粋な職人。申請に困窮する中でシングルマザーのケイティ親子と出合いそのユーモアで一家を励ます。しかし受給が進まず襲ってくる貧困の波が主人公たちを蝕み始め……
割合ほのぼのと進む序盤から試錬が訪れた時に状況が一変!生活に根ざした問題のエグさに主人公たちは押し潰され…
“私はダニエル・ブレイク。私は犬ではない!隣人を助ける人間だ!”
と人情家の大工が叫んだその言葉が人々を心を、社会を繋ぎ止める…