ケンローチ監督の社会派作品。
病気持ちのため働けないと医者に言われているのに、役所に行くと、働けるはずだから就職活動をしないと手当は出せないの一点張り。
子供2人を抱えた母子家庭で収入がないのに手当をもらえない。
そんな社会的弱者（と表現したら怒られるのかな？）と、マニュアルに忠実な役所との対決。
主人公ダニエルは、強い意志を持って働かない。なにせ、彼は心臓病で働けないはずだから。無理に働いたら倒れてしまう。
でも手当をもらうには就職活動をしないといけない。なんだ、この矛盾は。
例外を認めるとキリがなくなる役所の立場もわかる。
役所で働く人が悪いわけではない。
そういう仕組みにしている国が悪いのだ。
どの国でも同じようなことが起きているに違いない。
