ムビっ子タウリ

わたしは、ダニエル・ブレイクのムビっ子タウリのレビュー・感想・評価

3.7
悲壮感が漂う中にもたくましさが垣間見える。病気で職を失ったことで一気に社会のどん底へ。いつ自分に起きてもおかしくない状況に心が痛む。現実に起きていることをそのまま描写したような映画で過度な演出もなく、感動させるような映画でもない。ただ虚しさが残る。周りの人間も親切だが、国という制度の融通の効かなさが浮き彫りになる。そこにたしかにダニエルブレイクは存在したという意味で彼はたくましく生きていた。