ムビっ子タウリ

DUNE/デューン 砂の惑星のムビっ子タウリのネタバレレビュー・内容・結末

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【2回目】@gcsi
ポールの最後の言葉から、全て皇帝の計画なのではと思い始めた。父と皇帝が協力してハルコンネン家を倒すためわざと失脚させた風に装って、フレメンと協力させる?
母親はどうやら知らなそう。
冒頭、強い母のイメージだったけど、主人を失ってからの母は本当に弱い女といった感じ。逆に主人を失ってからのポールは母親に触るな!と言って公証をはめた時に公爵として覚醒した感じ。少年としての弱さや脆さ、恐怖を通り過ぎて、強い青年になった成長物語が感じ取れた。母と息子の対比が素晴らしい。
カインズ博士は最後サンドワームに乗っていたっぽいので生きてたのかな?

それにしても音楽がいい。異世界に誘うにはやはり音楽が必要。


【1回目】@トーホーシネマズららぽーと横浜

自分史上最高のSF映画。絶対に見た方がいい。そして何度も見たくなる。映画好きなら絶対好きな映画。ただのアクションSFで軽い気持ちで見ることなかれ。

確かに分かりやすくはないし、全ての伏線が回収できているわけではない。おそらく3部作のうちの冒頭部分だから当然と言えば当然。

スターウォーズがこの原作にインスパイアされたというから、やはりタトゥイーンのような砂の惑星も出てくるし、オスカーアイザックも出てるし、フォースみたいな見えない力やダークサイド、青年期のダークサイド手前のアナキンスカイウォーカー感ある主人公だし、世界観が壮大だし。でも俺はスターウォーズより断然、このデューンが好き。

ストーリーはまさかの展開あり、緊張感あり、笑かしてくる部分あり、と飽きない。脚本がしっかりしてるのに、話が壮大で説明的な展開になりがちなのに、退屈を全く感じさせないスペクタクルなドキドキ感。映画としてしっかりエンタメ(羽ばたき飛行機の動きが可愛かったり、鼻から謎のチューブしながらまじめ腐った顔して歩いてたり、瀕死のボスが黒い謎のローション風呂から登場したり)要素が散りばめられている。個人的にはメッセージのばかうけみたいな宇宙船を期待してましたが、ビルヌーブ監督にしてはフツーな宇宙船に少し拍子抜けしましたが笑

演技も素晴らしく、君の名前で僕を呼んでのラストシーンのような顔芸を遺憾なく(いい意味で)発揮するティモシーシャラメが最高。周りの俳優の演技を飲み込んでしまうほど役になりきり、ダークな一面と人間的な一面とを併せ持った主人公のリアルがすごく伝わってくる。ゼンデーヤはほぼ夢にしか出てこなかったので今後の作品に期待。個人的にはゲームオブスローンズの部族長やん!と感情爆上げでしたが、やっぱりアクションが一番キレキレでした。
最初にティモシーの半裸が見れるので、ティモシーファンにはたまらない逸品です。

これはIMAXで見た方が良い作品。何かIMAX推奨の指定を受けた世界初の作品らしいので。

次回作楽しみすぎる。ただ1度で全ては理解できないかもなので何度か見に行くことをお勧めします。