40年近く大工として真面目に働いて税金を納めてきたけれど、心臓疾患のせいで医者から仕事を止められてしまったダニエル。
国から援助を受けるための煩雑な手続きに四苦八苦する冒頭のシーンでの、役所の人のマニュアル通りの質問等に対するダニエルの返しがユーモラスで、ちょっと笑ってしまいました。
長年大工をやってきた59歳のダニエルに、
オンラインで手続きしろとか、
履歴書の書き方講座を受けろとか、
求職活動しているフリをしろとか、
もう開いた口がふさがらない!
役所の人達も、規則に反することはできないとか、前例を作るわけにいかない等、色々と事情はあるんだろうけれど、もう少し融通をきかせて弱者に寄り添うことはできないんだろうか?
…できないんでしょうねぇ…(ため息)。
自分のことだけでいっぱいいっぱいなはずなのに、貧困に苦しむシングルマザーとその子ども達を思いやるダニエルの優しさには、じわ〜っときました。
現在のコロナ騒動の中、このお話ほどではないにしても、ダニエルやケイティ母子と似たような状況に陥っている人も少なくないのではと思うと、やり切れない気持ちでいっぱいです…。