まつお

ローサは密告されたのまつおのレビュー・感想・評価

ローサは密告された(2016年製作の映画)
3.6
マニラのスラム街で雑貨店を営むローサは、家計のために麻薬の売人をしている。ある日彼女は密告され、警察に捕まってしまう。
保釈金のために、ローサの子供たちが奔走するが…というお話。

観た後くたくたになって、正直嫌な気持ちにもなった。
でもフィリピンの今を知ることができたので、観てよかったという気持ち。

まず、これがフィクションだということに驚く。
ドキュメンタリーのように撮られていて、生々しく、説得力がある。

ドゥテルテ氏が大統領になってニュースでとりあげられたため、フィリピンに麻薬がはびこっていることは知っていた。
しかしこの映画を観てあらためて問題の根深さを知った。

物語が展開するに従って、登場人物たちの印象がどんどん変わるところも、作劇上のおもしろさになっていてよかった。
ずっと心が揺さぶられて疲れたけど…

家でDVDで集中して観るのはちょっとキツイ印象なので、映画館で観れてよかった。
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