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お嬢さんのipekoのレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
3.9
最高の女女の関係が観られる映画。
R18指定をする必要は確実にあるが、通常それが意味する「観客をアダルトなお気持ちにして差し上げますよ」という内容ではない。変態趣味を描写するためや、逆に愛の到達点の一つとして関係性を表出するために、視覚聴覚的に激しめの演出が必要になったということ。
スッキも秀子もレズビアンではない(そうかもしれないけれど、敢えて設定はされていない)ためゼロベースで関係が構築されるのも良い。140分超と長尺だが、(😢…!?😨……😲…!!)と感情が変化していくため、グイグイ惹き付けられて飽きないのも良い。スッキは可愛いし、秀子は美人設定に納得出来る演技(失礼に聞こえるかもしれないが、誰もが頷く美人が演じては少々物足りないのだ。『ネオンデーモン』のエル・ファニングのように、観ていると本当に作中で評されるようなすごい美人なんだなと立ち居振る舞いで思わせて欲しい)が良い。私が三度の飯より好きなどんでん返し系サスペンスとしても極上。
一点お願いするとしたら、他の方も仰っているように日本語シーンにも字幕を付けていただくことか。
そうすれば聞き取りにくさと監督の思惑(インタビューにて、日韓両言語を自在に操ることが必要だったが、韓国語の分量の方が多かったため韓国のキャストに頑張っていただいたのだとお話しされていた)の落とし所になるはずなので。
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