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お嬢さんのyokoのレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
4.2
最初の段階で金持ちを騙すというよりは王様と乞食的な類型、そっち系の物語だというのがわかる。お嬢さんがというよりは体もヒロインにしては貧相でスッキと並んだ時明確な差が見えにくいところだ。顔立ちも似てるわけではないが鼻ツン平たい顔系でどこかで入れ替わるのだろうなというのが想像つく。

日本語の発音は辿々しいがそれが逆に熱のこもってない機械仕掛けの人形に見えて良い。しかしその恩恵を非日本語ネイティブに受けるかは疑問であるが。

スッキが騙していたつもりが騙されてたのはわかるが、騙していたお嬢さんが自殺まで計ったのはスッキをスッキになってしまってスッキが本当に自分のことをスッキならと賭けていたのに伯爵と結婚してほしい(やっぱり私を騙してお金が欲しいんだ)と言ったのがトリガーになったからであろう。

原作はあるらしいが未見

個人的には川端康成、谷崎潤一郎あたりか、とくに川端の眠れる美女、その映画化のsleeping beautyのキモみもよぎる。

お嬢さんが子供時代、叔母が首吊り自殺したのに糞漏らしてないのになんでと聞いてせっかんされていたが、おそらく殺してから首吊りに見せかけられたのではないか?どうだろうか。

パクチャヌクは金持ちが大掛かりな仕組みのなかでしょうもないことをするのが好きみたいだ。

韓国映画、しかも日本人を演じる。毛嫌いしている人も多いと思うがもったいないので見るように。
強いて言えば精神病院の内部描写、脱走あたりが雑すぎねえかw
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