HARU

お嬢さんのHARUのレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
4.2
とにかく秀子が美しい。
決して美人ではないのだけれど、時には純真な少女のようで、時には妖艶なオトナの女。
なんとなく常磐貴子に似てるな〜

侍女のスッキは、本来母性が強いのだと思う。
『私に乳が出るのなら、お嬢さんに飲ませてあげたい』
まるで乳児に対する感情。

母親の愛情を知らない秀子がスッキに惹かれるのは必然的なのだ。
秀子を産んですぐに命を落とした母親。これと同じ境遇のスッキは『お嬢さんを産むことができて幸せだったはずだ』と慰める。自分のせいだと責め続けてきた秀子にとっては、救いの言葉だったに違いない。

そして秀子と伯爵の最初の企みが、この同性愛ともとれる愛によって違う結末に向かっていくとは…

途中 ゴーストバスターズみたいな格好で助けに来た(というより手付金で協力を得た)、詐欺集団のおかみさん達には笑ってしまった。

お城のような洋館といい、畳の下に池?のある朗読室といい、スケールが凄い。
なにより秀子の髪型や衣装が、どれもツボで目が離せなかった。
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