母なる王子さま
畳に水のシーンはオールドボーイの終盤の部屋、
縄の渦はシークレットガーデンの靴のシーンなど、
過去の作品を想起させ、なおかつその独自のパターンがより明確に、研ぎ澄まされていた印象です。
前作シークレットガーデンの自分の感想に、
パク・チャヌク監督の作品からは女性賛歌という言葉が浮かぶ、と書いていましたが、
今回は少し女性に寄り過ぎたのかな。
終盤少しもったいない気がしましたが、個人的には、“HAKAISHA”のところでぐっときて、２部で不快になった気分が塗り替えられ、涙。最終的に★★★★☆になりました。
追。「少女革命ウテナ」が頭をよぎり、あのアニメの解釈を借りるなら、(男が作った)殻を破った結果。したたかさと、純真さ。
いやあ、おもしろい作品でした。
(そして、次が楽しみだな～)
（映画生活投稿分2017）
