kazuuu

お嬢さんのkazuuuのレビュー・感想・評価

お嬢さん(2016年製作の映画)
4.0
私の中で、第一次韓国映画ブームがきております。おもろい韓国映画を探している中で出会ったこの作品。めくるめく官能的世界観と、どんでん返しミステリーが融合した傑作です。

(あらすじ)
時は1930年代、日本統治下の韓国。詐欺師の藤原伯爵は、莫大な財産を持つ令嬢 秀子と結婚し、財産を分捕ろうと計画。そこでお嬢さんの世話役として、スラム育ちの少女スッキを送り込み、根回しさせることに。しかし、純粋でミステリアスなお嬢さんに、スッキは次第に惹かれていき…
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主要な登場人物は詐欺師の男、仲間の少女、そして令嬢の三人。物語は、登場人物それぞれの視点からなる三部構成で進み、次第に新たな事実が明らかになっていきます。この過程が非常に面白い!ぐいぐいと引き込まれていきます。

加えて、本作を語る上で欠かせないのはエロティックな描写と変態性です。濡れ場はやたらと濃密で、絡み合っております。しかしそこにいやらしさはなく、むしろ健康的なエロさがそこにはあります。
しかし、その中にも見え隠れする変態性。それはワードのチョイスだったり、そもそものプレイ内容だったり。監督はまごうことなき変態です。

本編とは関係ありませんが、意外だったのは原作の舞台はヨーロッパだということ。舞台をヨーロッパから韓国に移しても、こんなすごい作品を作れるとは。

本作の名言
「ひっ、秀でたお美しさでございます!」
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