さち

セールスマンのさちのレビュー・感想・評価

セールスマン(2016年製作の映画)
4.2
2017.07.11

男女間の文化諸々の違いだったりで、この事件が「仕方ない」と、思わざるを得ない環境であることに悶々としながらも、アスガー・ファルハディ監督の静かなるwhy?の策略にまんまとハマり、釘付けになっていく_____

「別離」同様、きっかけはボタンの掛け違い、なんだよなぁ…と。
真相が、犯人が、分かった途端にズーンと凹む。辛い。そして「何が正義なのか」「何が正しいのか」が揺らぎだす。陸の孤島で身動き取れないような心理状況になってしまう。
なにを恨んでも始まらないし、消せない。何が最善なのか。難しい。誰も責めることは出来ない…


ラストの2人の表情がすべてを物語っているように思えた。
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