ゆうゆ

オリ・マキの人生で最も幸せな日のゆうゆのレビュー・感想・評価

3.9

ボクサーとして周囲の期待を背負ったパン
屋の息子が チャンピオンとしての価値より
もしあわせなことを手に入れるまで。
肉体的精神的な強さと名誉よりも それ以前
のありのままの彼に寄り添う、笑顔を絶や
さず何事にも動じないおおらかな彼女が素
敵。小粒で引き締まっているオリマキと恰
幅のいい彼女のふたりの対比が微笑ましく
て♡ 試合のことよりも恋に翻弄されちゃっ
てるオリマキと減量と世間のプレッシャー
で消耗した彼の心をゆっくりと癒し恋色に
染めていく彼女、通じあった恋心が ゆっく
り寝かされ福福と発酵し こんがり美味しそ
うに焼きあがったカップルの 連れだって将
来を語り歩く笑顔にほっこり♡

『コンパートメントNo.6 』をきっかけに
観た作品、この監督さんの音楽チョイスが
大好き。ふたり以外の人物や背景描写に
やさしさが溢れてて 出てくる子どもたちが
みんな愛くるしい。モノクロ映画だったけ
ど光の粒が見えるような美しさも素敵でし
た。序盤にはコンパートメント風な描写も。
ゆうゆ

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