フランス映画祭にて
自殺した息子の手紙をきっかけにアメリカのデスバレーで再会した元夫婦の話。
死んだ息子に導かれるような冒頭と終盤のユペールとドパルデューそれぞれのバックショットが印象的。
デスバレーの荒涼とした景色に漂う喪失感は美しく、そこからの愛の再考とたまに笑っちゃう二人の会話はすごく自然。役名もジェラールとイザベルだし何だか本当の夫婦のようでした。
けれど、霊的なものを持ち出されると魅力をあまり感じなくなる体質なので...。自分としては元夫婦という二人の隙間の埋め方は違うやり方であって欲しかった。