ノットステア

マリアンヌのノットステアのレビュー・感想・評価

マリアンヌ(2016年製作の映画)
4.2
○アマプラ紹介文
諜報部員のマックス・ヴァタン(ブラッド・ピット)は、自分の妻(アカデミー賞受賞マリオン・コティヤール)が敵のスパイと疑われていることを知る。妻の潔白を証明し家族を守るためには、72時間以内に証拠を見つけないといけない。タイムリミットを過ぎたら、最悪の結末を自らの手で引き起こさなければならなくなる。



○感想
悲しい物語。
マリアンヌを演じたマリオン・コティヤールが良かった。この人、『ダークナイト ライジング』のミランダ役の人なのね!
スパイもの。ただ前半と後半では別物な感じがした。
前情報なにも確認せずに観たので、最初はちょっと難しかった。Vセクションという知らない言葉が出てくるのも難しい理由の一つかな。まぁ、オリジナルの機関名だから仕方ない。

以下、ネタバレあり





















前半はマックスとマリアンヌが出会い、夫婦を演じ、二人とも生存する確率は低い任務を成功させ、結婚する。任務とは、フランス領モロッコのカサブランカのドイツ大使を殺すこと。パーティーの途中、無事銃殺し逃げる。

後半ではマリアンヌがドイツ側のスパイ疑惑。ドイツに情報を流しているかを確かめる。マックスは上官にスパイどうかを判斷するために協力させられる。電話で嘘の情報を聞き、マックスはメモに書く。その嘘情報がドイツに流れていればマリアンヌはスパイ。
判断するまで72時間。マリアンヌがスパイでないことを証明するため、マックスは命令違反をし、自分でも調べる。
マックスはマリアンヌがドイツ側のスパイであることを突き止める。ただし、マリアンヌはマリアンヌとマックスの子どものアンの命のために、ドイツエージェントでアンの乳母と、ドイツエージェントで宝石商の命令に従っていた。
マックスはドイツエージェント二人を殺す。マックスとマリアンヌは飛行機で逃げようとするが、上官に止められる。
マリアンヌは自分で自分の顎あたりを撃ち、死ぬ。

スパイものとしても面白かった。ただ、スパイものとしてはゆったりとしていた。
私は史村翔原作、池上遼一作画の漫画『サンクチュアリ』(スパイものではないけど)が好き。展開の速さ。無駄を極限まで省いたような作品が好き。
スパイものであればなおさら展開が速いほうが好き。そうであれば『マリアンヌ』は好きじゃないはず。でも『マリアンヌ』は良かった。それは、愛の物語だったから。
 
スパイであればプロフェッショナルであるものが好き。プロとしての行動じゃないと感じたら、面白くない。だけど、プロフェッショナルさを失う理由が愛なら仕方ないなって思えた。

マックスとマリアンヌが互いに惹かれていく様子が表情で表現されていた。だからのんびりとした部分も良かった。
まぁ、マリアンヌの表情がどこまでが本当なのかとか、何を考えているのかとか、ドキドキしながら観ることができた。

ここまで思いついたことを書き並べただけなので、ちょっと文章としてうまくないけど、まぁ、いいか。。。