素晴らしかった。
エンドロールになっても、しばらく涙がとまらない。
タイトルも本当に内容に相応しいし…
戦争の痛みを、こんなにも説明的でなく、言葉でなく、大きな感情によってのみ訴えかける映画ははじめてだ。
愛する人を守るために人を殺さなければならないこと。
信念を曲げてでも、生きたかったこと。
すべてが言葉では最後まで語られず、無言の眼差しや抱擁や、幸せな時間の満たされた表情によって、十分すぎるほどに伝わってくる。
てらいのない、覚悟に満ちた女性。
そして素晴らしい母、マリアンヌ。
彼女に幸せになってほしかったと願う心が、平和をつくる心だと思う。