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ブンミおじさんの森のoqmrのネタバレレビュー・内容・結末

ブンミおじさんの森(2010年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

河瀬直美の『もがりの森』的な、スピリチュアルな、自然を受容するようなアジア独特の魅力と和辻哲郎的に理解する。という表面的な理解というか、多分理解の映画じゃないとなんとなく気づきつつ。最初、水牛が逃げて行くのシーンを見て「あ、これ好きだわ」と気づくような画面だったの。最後寝てしまったけど。

民俗学的な境である森での開幕という架空の物語が始まる文法に則った始まり方に反し、閉幕はまちのレストランでロック音楽である。ところが違和感は全く見出せず神、自然との距離の取り方が絶妙。そういう読解的な観点からのみでなく映画を満たす不思議な安心感にひたすら身を任せたくなる作品だった。
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