うーん…ペニーワイズの不気味な仕草以外では正直言ってホラーの要素が若干物足りなかったけど ストーリーが存分にしっかりした出来栄えだったので 彼らが成長しどんな大人になってから 再び起こるであろう悲劇に立ち向かうのか 続編にも期待大
旧バージョンは鑑賞時に自分自身がガキんちょだったのと 大人視点からの回想で紡いであった分 理解や共感よりも恐怖の印象だけが色濃かったわけで それがこうして十二分に歳食った上で 少年期の成長過程とホラーを丁寧に重ね併せて映されると 親のような見守り目線と自分の少年期のあれこれが蘇って すっかり物語に入り込んでたなぁ
誰にだって大なり小なり家庭の内にも外にも"いざこざ"くらいあって 不平や不満やトラウマやら悔恨ってな悩みがぐるぐる凝固してゆくうちに 希望と相対する"恐怖"が顔を出したりもするし "それ"との対峙や それぞれの環境に対しひとつ覚悟を決めて 乗り越える一線みたいのが大人になる前には引かれてたっけ…いや 自分で引いたんだっけなぁ わざわざ踏み出す為にさ
もっとも こんな怖ぇピエロはいなかったけど…女子が一人いるだけでの男子グループのワサワサ感とか やっぱキングは内面の波立つ感情を絡めた表現が巧みっ！
"僕はこの屋敷に入るより 自分の家に帰る方が怖いんだ…"
いや ホント なんか自分に後ろめたい時 自分のせいで…とか悔やんでる時とかに 家族の待つ家に入る前の躊躇いって なんだか経験あるなぁ
