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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のIdeonのレビュー・感想・評価

3.5
アメリカの田舎町デリーに27年周期で現れるそれは、凶悪なピエロの姿をしている。主人公ビルの幼い弟もそれの犠牲になり、少年少女の失踪が相次いだ。それは、子供たちそれぞれが最も恐れるものに姿を変え、次々とさらっていく。それの存在に気づいたビルは、仲間たちと共にそれの棲家に乗り込み対決するが…というお話。
アメリカでNo. 1ヒットになったというだけあって、非常に良くできたホラー映画である。原作はスティーブン・キングの最高傑作だから、単なるショッカーにはなっていない。ピエロのペニーワイズは旧作のティム・カリーのほうが強烈だったが、少年たちは今作のほうが達者で、それが登場しない場面も退屈しない。舞台が同じだからか、スタンド・バイ・ミーを思わせる美しいシーンも満載で、キング作品の映画化にありがちなB級ホラーになっていないので、まずは成功と言えよう。27年後の第2章は、誰がキャスティングされるのだろうか。原作既読なので、太っちょのベンの変貌ぶりなど、楽しみな点が多い。
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