結局差別がなくならない世界にチャールズが何を夢見て、それでも生きていく子供たちにローガンが何を託すのか。
もっと背負ってるものあったはず、大傑作になり損ねてると思う。
あの子供たちの中から新たなエリックが生まれてしまいそうで悲しい。
ウルヴァリンに焦点を当てたスピンオフとはいえ、孤独を抱えながらも他者との繋がりを切り離せないキャラクターなのに、この監督は前作のSAMURAIから一貫して、ミュータントが象徴するものにはあまり興味がなくて、自分の描きたい像にウルヴァリン1人を当てはめてるだけに見える。
西部劇も老老介護もここでやらなくても…。
『ファイナル ディシジョン』『アポカリプス』と着地で足ぐねり続けてきたシリーズにあって、ラストカットは今までにないくらい綺麗に決まっていた。