グリーンツー

LOGAN ローガンのグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ざっくり言うと、「そして父になる」のウルヴァリンバージョン。

タイトルを「X-MEN」でも「ウルヴァリン」でもなく、敢えて彼の本名にしたところからも、彼の人間性に焦点を当てたかった作品ということは理解できる。

この作品自体は悪い作品ではないんだけど、同時に「必要ない」とも思う。ウルヴァリンは「ジョジョ」なら空条承太郎、「るろうに剣心」なら比古清十郎。主人公を超える強さを持つキャラクターで、一匹狼。そんな彼に「娘がいました」なんて設定は、今までのイメージをぶち壊すことにも繋がる。今回のウルヴァリンは「ジョジョ」なら第6部の空条承太郎みたいな設定。だけど承太郎はこの章では主人公ではなかったし、出番も他の部より少なかった。様々な理由があると思うけど、そのうちの一つは「父親」としての承太郎をあまり描きたくなかったというのがあると思う。

この作品が無くても、ウルヴァリンが実は情に熱いというのは作品から伝わってきてたし、それをダイレクトに出さないからこそのイメージなんてのがある。だから、この作品をどうしてもやるならウルヴァリンは「脇役」にすべきだったのではとも思うし、それが無理ならやる必要がなかったと思う。