とくとみろか

バイバイマンのとくとみろかのレビュー・感想・評価

バイバイマン(2016年製作の映画)
3.2
ひとこと
バイバイラブで爆笑するホラー映画

ヴィレッジちっくなジャケに惹かれ、鑑賞。バイバイマンは、その名前を知った人のところに密かにやってきて、人間関係をぶち壊すような幻覚幻聴を見聞かせ、それにより疑心暗鬼にさせて最終的に殺させてしまう、謎の存在。何十年か前にあるジャーナリストの決死の行動でバイバイマンは誰にも知られない存在になったはずが、大学生の主人公とその彼女、友達が古い屋敷に住み始めたことでふたたびその名を知ることになってしまう。

この設定、なんとなくリングを思い出しました。呪いのビデオを観たらやってくる貞子、名前を知ったらやってくるバイバイマン‥‥バイバイマンの方が数十倍たちが悪いですね!!
あと、紫鏡ね。20歳までこの言葉を覚えていたら死ぬだか呪われるだかってやつ。
紫鏡も20歳まで猶予があるぶん、バイバイマンより優しいね。

演出、主演のダグラススミスの演技がよくて、途中まではちょっとしたことでビクッとしてしまうほど怖かった。しかし段々と笑える方向へ‥‥。主人公が車ぶっ飛ばしながらバイバイラブを(真に迫った顔で)歌うシーンとか、あれはウケ狙いなんだろうか?というくらい笑ったわ。
個人的にはバイバイマンのビジュアルが判明する前、バイバイマン言われる度に、バイキンマンが浮かんでしまってさらに面白いことになっていた。

あと、霊感少女=黒髪ゴス女とヒロインの扱いの差がちょっとかわいそうだった。

全体的にはコンパクトにまとまっていて、変なダレ感とかまったくなく面白かったが、バイバイマン誕生の経緯みたいなのも入れて欲しかったな。なぜ人に幻覚を見せ殺すのか?あのケルベロス的犬はなんなのか?動機不なのがちと消化不良。
バイバイマンビギニングで明かされるのだろうか。笑
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