良かった。
僕だったら双子オチにして全てを台無しにしたくなるくらい、悔しいくらい良かった。
この手の作品で描かれる非日常の中の日常がかなりリアルで繊細で、凄く切なかった。
特に、あの嘱託っぽいオッサンの描かれ方が異常なほどリアルで、一見本筋とは関係ないように見えて凄く重要な存在だった。
一つ文句があるとしたら、主人公が社内でそこそこ美人の同僚たちからモテまくってるというのが納得いかないことくらいか。
僕も“今後一生会わない可能性の高い知り合いは死んだのと同じ”という考え方の持ち主で、それを人に話すと「心がない」とか「冷たい」とか「サイコ」とか言われるけど、それは決してマイナスの考え方ではないというのをこの映画が改めて教えてくれた気がする。
演出も凄く美しくて、特にラストのシーンには涙を禁じ得なかった。
これはハリウッドに見つかって巨額の資金でリメイクされてもおかしくないレベルの作品だ。
