FREDDY

サバービコン 仮面を被った街のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ジョージ・クルーニーが監督を務めたサスペンス作品である本作は、強盗によって平穏な生活が失われたロッジ家の一人息子・ニッキーの、思いがけない方向へと転じていく運命と、黒人一家が引っ越してきたことで露わとなった、舞台となる1950年代のアメリカン・ドリームの街"サバービコン"に隠されたもう一つの顔が二本軸で描かれたものとなっているのだが、端的に言ってしまえば"人種差別"と"保険金殺人"。本作はそれを"謎"としてほのめかすのではなく冒頭から映し出し、陰謀渦巻くロッジ一家と隣家の人種差別に悩むマイヤーズ一家に襲い掛かる"恐怖"や"狂気"をリンクさせながら、どのような展開を迎えていくのかがブラックユーモアを交えながら描かれていて、構成は面白いとは思いましたし、マット・デイモンやジュリアン・ムーアなどといったキャスト陣も心惹かれるものはありました。ただ、本作は物語というよりは理想的と思えるニュータウンにも様々な問題が蔓延っているというブラックユーモアがメインとなっていて、要するに"人種差別"などといったアメリカ社会における問題に焦点を当てた内容なのですかね、メッセージは伝わるが、物語はそれなりといったところかと。決して悪い作品ではないが、オススメは難しいですね。
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