りお

サバービコン 仮面を被った街のりおのレビュー・感想・評価

3.0
脚本がコーエン兄弟だったので、ある程度覚悟して鑑賞。
このブラックユーモア感、クセになるんだよなあ。
アメリカン・ドリームの象徴的な町、サバービコンに黒人一家が引っ越してきてから町の住人達の態度が一変。
人種差別が色濃く残る住人達は白人至上主義を唱えて黒人一家の家を攻撃する。
その隣に住む白人一家の家には突然強盗が押し入り、一人の住人が命を落とす。
悲しみにくれる住人達だったが、それはとある人物の企てた恐ろしい計画殺人だった。
そしてその魔の手は真相に近づきつつある幼い少年の命をも狙っていて・・・
ネタバレ感満載のパンフレットのせいでこの映画の見所が半減してる気がしてならないが、勘のいい人でなくても気づく真相であることは否めない。
白人一家と黒人一家の家は隣あっていて、一部の人物達は少なからず交流はあるのだが、二つの一家の事件は最後まで交わることがない。
この裏切られ感は非常に心地いいです。
最後のキャッチボールのシーンとかね、そう終わらせるか!って感じ。
コーエン作品は個人的にも評価が分かれるのですが、このあたりのセンスは作品全体に共通して見事だなと思います。
本作はいつにもましてコント感が出ていたな。
ジュリアン・ムーアは二役だったし。
りお

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