このレビューはネタバレを含みます
アイザックがアッサリ死んじゃうパートに入ってようやく傑作。まさに因果応報という言葉が似合ったバートだったし、ジュリアン・ムーアもポックリ事切れ。終いにデイモン、不様にDEAD。共犯二人も一人はグサリと、デブの方は追突・爆発。何とまあ、"バカが見る～♪"を地で行く爽快パートだった。
けどそこに至るまでは、ムダが多いし、テンプレすぎる。それに黒人一家のパートも他のレビューと同意でいらない。というより黒人差別にとどめるところはツメが甘い。そもそも保険金殺人が主題だったと噂で聞いたし、そっち一本で勝負してたら、まだ傑作になってたと思う(結構そっちは面白かった)。
おまけに差別を黒人差別に絞ったところは浅はかすぎる。いっそ住民の暴動理由の一家を見せない方が良かった。矢面にある一家の人種がそれで限定されなくなるし、メキシコ人にもアジア人にも人によっては置き換えられる。
何というか全体的に中途半端で、ギャグもいまいち。子役二人とミッチ伯父さんは見事なだけに勿体無い。
優れた教訓ダークコメディ『悪の法則』の方がオススメ。
