このレビューはネタバレを含みます
共通の差別意識によって結ばれていた表面上の結束感、それでも差別するのはよくないわ、とさも理解を示すようないい人ぶるサバービコンの人々がただただ気持ち悪いもやもやを残す。
一方その裏で差別問題どころか、大きな殺人事件が起きていて、本来ならばどう考えてもそちらの方が大事件なのに、まっったく誰も気付かない。大きな違和感こそがこの映画のなんともいえない気持ちにさせられる原因ですよね、大きなオチはあえて用意してない、みたいな。
予告をみてどんなどんでん返しが!?と楽しみに見始めたらとてもストレートでそこはちょっと拍子抜けしてしまいました。
でも、人間不信大盛り、もれなく悪いやつ全員死ぬ!って感じのブラックユーモアの効いた最後の畳み掛けはおもしろかったです、パパが妻を殺すほど大好きな彼女の作った毒入りサンドイッチとミルクを食べながらニッキーに大人なら〜と説教している内容がそっくりそのままパパに返ってきてるというシーンでにやにやしてしまいました。