田中太郎

ハクソー・リッジの田中太郎のレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.0
今年最も映像面で素晴らしかった映画でした。
僕のレビューであの凄まじさを伝えきれるかどうかは置いといて、とりあえず良かった所と微妙だった所を書かせていただきます。

微妙だった所は主に前半部分。
主人公デズモンドが戦争に行く前の話です。
デズモンドは一人の女性に恋をするのですが、その二人の恋愛部分がこの映画の落ち目に感じました。
とりあえず中身が無さすぎる。

「あ、ヤベェこの子かわいい。好きです!」
「私も〜!」
って感じ。実際戦争中に彼女のことを考えるシーンはほぼ無かったし、少しいらないなぁと思いました。まぁ実話なのでしょうがないとは思いますが、もう少しいい写し方があったと思います。

あと基本的に前半部分のデズモンドがうざかったです。

ここからは良かった所です
「プライベートライアンを超える戦闘シーン」とありました。プライベートライアンは相当好きな映画ですので、その映画の戦闘シーンを超えることは無理だろwと思っていたのですが……

個人的にはハクソーリッジの戦闘シーンは最高でした。

プライベートライアンの戦闘シーン、越しました。
飛び散る内臓、叫び声、銃声。
急に畳み掛けるように襲いかかって来るので、思わず開いた口が塞がらなかったです。
グロ描写が耐えなく、思わず目を背けたくなるような映像を突きつけられるのですが、これが実際に起きたことな訳ですから色々考えさせられました。

銃を持たずに戦場に立った男、デズモンド。彼の行動には心を打たれ、前半部分ではうざかったものの、後半では応援することができました。

だって思った以上にデズモンドが頑張るんだもの…笑
彼が救った人数が最後に表示されるのですが、これがまた驚き。

結構心打たれるシーンが多かったし、緊張感を作る演出が上手いので、まず後半部分で飽きることは無いです。
今年最も見ていて汗のかいた映画でした。

ここまで読んでくださった方は映画館行きましょう。これは見ないと損です。

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[この映画のBest俳優]
アンドリュー・ガーフィールド
[脚本面]☆☆☆
[映像面]☆☆☆☆☆
[ストーリー性]☆☆☆
[オススメ度]☆☆☆☆
田中太郎

田中太郎