恵雅樹MowHenry

ハクソー・リッジの恵雅樹MowHenryのネタバレレビュー・内容・結末

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

●'17 6/24〜7/20公開: テアトルサンク
〇'17 6/24〜7/20公開: 鯖江アレックス→
〇'17 10/4 先行デジタル配信→
〇'17 11/3 ブルーレイ&DVD発売及びレンタル
配給: キノフィルムズ/木下グループ→
発売元: キノフィルムズ/木下グループ
販売元: バップ
ワイド(PANAVISION/シネスコ) DOLBY ATMOS
7/14 17:40〜 テアトルサンク4にて観賞
DCP上映 LPCM
パンフ未購入
※遅れた為に冒頭のカンパニーロゴ途中から観賞

主人公が戦場でとった行動は救護の域を越えていて感心するし、真似は出来ないであろう事だなとは思った。
しかし、個人的にはこの主人公の信仰を盾にした行動がブレすぎていて納得出来ない。
まず彼の信仰心を増長させた原因が兄弟喧嘩がエスカレートしての煉瓦による弟への頭部殴打。
父の母に対する家庭内暴力に怒り、銃口を父親に突きつける。
正直言って主人公はかなり気性が荒い、この人は信仰が無ければ犯罪を起こしていたのではないだろうか?
主人公が信仰している宗教が厳格すぎるのではなく、主人公が自分の内面で増幅している感じがする。
「殺し」は罪。たしかに。
しかし、同じ宗派の人達が戦場に行って殺しまくっても、徴兵検査ではねられてアメリカにとって自分に存在意義が無いことに悲観して自殺しても、その事については責めないばかりか「だから私は人命を救う為に戦場に行く!但し、銃は持ちません!」と自分のモチベーションを上げる呼び水くらいにしか考えてない。
戦場でも、敵の兵隊を治療する事は冒頭に書いたが、人としては立派なのだが再び自軍に対して攻撃する駒を再生しているのではないだろうか?それにより仲間が死んでいく可能性がある。
手元に銃が有り、目の前で今まさに敵に殺されようてしても信仰の為に見殺しにしたのには唖然とした。
どんなに人命を救助しようと、この主人公は間接的に殺人に手を貸している。
少し極論になるが、ねじれた信仰心や宗教の教えの曲解がなんかイスラム国と大差ないんじゃないの?
そもそも家庭の都合からか医者になれなかった時点で自分の立ち位置を見極めて、戦場に行かなければ良かったのだ。