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ハクソー・リッジのkensteadyのレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
2.7
いくら事実に基づいているとは言っても、ドラマチックに誇張しすぎでさすがに興醒めする。

「殺さず」という信念を持って衛生兵として志願した英雄の物語ってだけで十分にドラマチックなのだから演出はもう少し控えめにして欲しかった。感動どころか失笑の連続。手榴弾を素手で叩き落とすとか、タフガイ兵士のミリタリーアクション映画でやってよ。

他にも、ストーリー上仕方がないのかもしれないけど、御都合主義が散見されるのも良くない。本当はもっと複雑な背景や問題があったはず。

ただ唯一良かったのは、冒頭のデズモンドのにやけた笑顔とハクソーから一度帰還したときの表情の対比。キューブリック監督『フルメタルジャケット』の“戦争が人を変える”というのを思い出した。

いずれにせよ、メル・ギブソンは戦争映画はもう撮らない方が良いのでは?
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