ありがとう

香港警察のベテラン刑事キュンは、正義感が強く部下からの信頼も厚い
そんな彼には、障害を抱える息子がおり……

冒頭から事件

男女の話
家族の話

アクションもなかなか

いろんな要素が

俳優陣が良かったです

ずっと気になっていて、中古DVDを購入して鑑賞。
邦題やパッケージを見ると、火薬量の多いスリリングな香港映画と思いきや･･･違ってましたね(笑)

原題"THE CONSTABLE"で、シンプルに警官の意味･･･障害のある息子を抱え、隣の都市から遠距離通勤する、ある実直な警官の生き様を描く。

終盤に派手な捕物はあるものの、序盤から緩く優しい雰囲気に包まれ、中盤には涙腺を刺激する別れのシーンもあったりして･･･従来のの香港ノワール系に慣れてる方には違和感だろう。
そう、ラストに字幕で見せる、"毎日全力で生きられたなら、たとえ死んでも満足だ。"･･･このメッセージが全てを物語る、真面目な作品と言える。

キャストでは、渋いサイモン･ヤム･･･いいオヤジ警官をきっちり好演。
そして、おなじみラム･シューやサム･リーらが芸達者なサポートしてます。

いぶし銀ヤムヤムさん。
障害者の息子を持つ、九龍署の車両課に勤める警察官。
街のちょっとした事件を解決しながら、車両担当として日々の勤務が淡々と描かれる。

息子とのエピソードは、ジャッキーのファーストミッションか、ジェット・リーの海洋天堂を思い出させるけど、それが本筋ではなかったところがこの作品ポイント。
人生を一生懸命に生きようなんて臭くなりそうなメッセージも、ヤムヤヤムさんが演じる渋味で説得力があったように思える。

最後の撃突という副題に、すっかりクライムアクションのような作品を期待していたが、騙されたという感情より嫌いになれないという後味だったかな。