再掲。このどうしようもない薄さはどうしたものでしょうか。画面の密度が圧倒的に少ない。しかも、それを隠そうという映画的工夫も感じない。見ていてこっぱずかしくなるような説得力のない画面に対して、個々のキャストの説得力にはさすがでした。思った以上に本田翼さんがよかったとか、松雪泰子さんとか大泉洋さんとか國村隼さんはやっぱり魅力的だったりとか。そこで思うのは、アメリカ映画のすごさは派手なばかりでなく、細部にもアナログで職人的なこだわりも感じるところなんだということです。そういうことろこそ、世界的な競争力の源泉だと思うのですが。