映画「フォックスキャッチャー」がかなり衝撃的で印象深かったので今作を見つけた時に観てみたいと思いました。
ドキュメンタリー映画は色々あって映像作品として楽しめるものもあればそうではないけど、映像を通して情報をより深く得る作品とあると思いますが今作は後者の方でした。フォックスキャッチャー事件の犯人、ジョン・デュポンの映像が有名人だけにかなり残っていてリアルな本人の姿や言動を見れたのが興味深かったです。あきらかに変わった人ではあるけどチーム・フォックスキャッチャー立ち上げ当初は割とポジティブで話も通じる人に見えました。逆に事件の被害者のデイブ・シュルツは最初に本人の姿を見た時に映画でマーク・ラファロが演じてた姿よりもかなりワイルドに見えました。だんだんとその姿に慣れていきましたがまあ何というか結末がわかっていて悲しい話なので楽しく見るというよりは落ち込んでくる感じでした。ジョン・デュポンの精神状態が徐々に崩壊していく様は映画のほうが捉えているとは思いますが現実に1人の人間が壊れていき悲劇を起こしてしまったのを実際の映像や関係者のインタビューを通して見るというのは不思議な体験でした。特にお勧めはしませんが映画「フォックスキャッチャー」を観てもっとこの事件に関して知りたいという人は観るのもいいかなと思いました。