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男と女のtokoのネタバレレビュー・内容・結末

男と女(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

障害がある息子の世話に追われる彼女の姿は、必死で悲壮感さえ感じる。
「自分」を置き去りにして生きている男と女が出会う。

フィンランドの冬景色が現実を忘れさせ、お互いの哀しみと虚しさが2人を引き合わせたのか…
虚しさの中での温もりは、2人の心にも身体にも深く入り込んでいったのでしょう。

そして、現実の世界…子育ての疲れ切った彼女のもう一つの姿が映し出される。
仕事をバリバリこなすキャリアウーマンの姿。そんな彼女は、美しい。

夢物語から醒めても、惹かれ合う2人。
働く女の美しい姿に比べて、女を追い求める男の姿は出会ったままの印象。
そこに、夢と現実、女と男の違いが出ていると思う。
でも、彼女も現実の中で もがいていたのかもしれない。

2人だけの夢の世界と、束縛された中で生きている現実の世界。

ラストは、やはり男と女の違いなのかな。
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