n

狙撃者のnのレビュー・感想・評価

狙撃者(1952年製作の映画)
-
いや、これはすごい...。

ロケーションを多用したリアルな演出。
殺人シーンなんか、そのあまりにもなタイトさゆえにマジで恐ろしい。容赦なく女性が殺されていく(てか「殺そう」ってなるスイッチが入る水準の低さがなかなかヤバいのだが)。
血なんかなくても十分ショッキングな感じは出せるのだという。かなり優れている。

『ジョーカー』公開時にもよく言及されたいわゆる「インセル」(非モテ故に女性嫌悪)を描いた最初期の作品と見られていて、後のスラッシャー映画的側面も見せる、わりとB級映画史的には重要なはずな作品。
『ジョーカー』〜『タクシードライバー』の源流には明らかにこの作品がある。にしてはあまり見られてなさすぎでは。特に日本では。

ラストの顔オチも、攻めてていい。映画はこうやって終わってほしい。
n

n