このレビューはネタバレを含みます
『ハン・ソロ』鑑賞しました。
賛否で言えば否。
率直に言って凡庸で、このくらいのどこかで見たことあるものをスターウォーズの一作品としてわざわざ作ったことに疑問を感じる。
新たに出会う仲間との関係性の構築の描写が甘く、そのせいで文脈も大してない中退場するキャラクターがいても、全く感情移入できなかった。
L3が停止するシーンは、そのすぐ後に細かいギャグが挟まれることもあり、ギャグなのかシリアスなのかわからないぼやけ方をしているように感じた。
キーラの3年間に何があったかも、多く描く必要はないが、「言えない、言ったら嫌われる」ばかりでなく、ワンカットで匂わせるくらいはしても良かったのではないかと思う。
ウディ・ハレルソンは良い演技が多かったと思いますが、演技演習が甘いのか、肝心の死に際で首がガクッと落ちるのが…残念だった。
雲海でのシーンも、環境的にセンサーが使えないのはわかるが、にしても敵が目の前まで来てやっと気づくというのを2回もやらなくて良かったと思う。
帝国の船についてはそもそも星に入るときにもう近くにいたんだし…
核融合炉に燃料直接流し込むってのもね…
終盤の裏切り合いもとってつけた後出しジャンケンのように感じられ、最後にキーラがハンを守るという展開も安っぽく見えてた。
また最後に「あの方」をああいう風に出したのであれば、今後シリーズとしてどう扱っていくのか、期待を裏切らないで欲しい。
全体として整合性の取れていない部分が多く、どこかで見た古い凡庸な映画に感じられ、いまいち乗れなかった。