五十

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーの五十のレビュー・感想・評価

5.0
全然そそられない予告、あちらでコケたとの噂からほぼ期待しないで行きましたが、やはり腐ってもスターウォーズ、すごく面白いです。

はじめはハリソンフォード以外の演じるハンソロなんて見たくなかったというのが本当のところでしたし、別に若い頃の(EP4でも十分若いですが)彼の話なんて興味なかったのですが…。

観終わった後は、これはこれでアリと思えるようになりました。
というのも、『フォースの覚醒』以降の作品はifの物語として解釈しているので、その辺の飲み込みは割と早かったのかもしれません。

というように、観る者のちょっとしたスタンスでコロコロ評価の変わる映画だと思います。
特にスタウォはデリケートですよね…その辺…。




『ローグワン』を越えるガチ戦争シーン、スピーダーでのチェイス、スタイリッシュでクールなガンアクション、ファルコン号のエンジンからノズルへ抜けるアングル、これらだけでも良い新作スタウォじゃないかえ?

「抑圧されていた者が自由を手にする!」というテーマも一貫していて、かつ視覚的に分かりやすい形で表現されていてテンション上がりますよね。

特にケッセルでの暴動。
抑圧されていた者達の自由を求める行動が連鎖しあって、ついには大きな渦となり、その渦中には「彼ら」がいる、っていう。
アツすぎでしょ、あれ。
この映画の一番良いところです。


過去作のいろんな目配せが効いていたり、「グリード射殺問題」への回答ともとれる(?)大事なシーンがあったりと、無駄なく無理なくお楽しみ要素が入っていることも評価すべきでしょう。





しかし、しかしですよ。
終盤のアレ、どうにかならんか?
続編ありきの演出と展開…、スターウォーズでそれをやっちゃいかんと思うんだけど。
そのせいで、これまでの高い完成度が一気に落ちたのは否定できません。

本当にこれはやらかしましたね。
ルーカスフィルムがディズニーに吸収された際に皆が心配したことが今起こっているんですよ。
由々しき事態じゃ〜。
もう取り返しがつかない〜。
五十

五十