おーもり

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのおーもりのレビュー・感想・評価

4.2
いやーすっごい好きだよこの作品!
めっちゃワクワクして楽しい。スカイウォーカー家以外のSW世界がまた一つ広がった感があって良かったじゃない。
そもそも予告だけでは、「若きハンソロ」がうんたらかんたらしか語られなかったからこの話は一体なにについて語られて、どこに着地するんだろうと不思議だったんだよね。

それが、この作品一つでハンソロのバックストーリーを全部語り切っちゃったじゃない!
ケッセルランを12パーセクで!?のくだりをやるとは思っていなかったし、チューイ&ミレニアムファルコンとの出会いも盛り込んだ。それにあのサイコロのチャームや、印象的な銃使いの由縁まで。
夢見る悪ガキが、銀河を駆けるアウトローに精神的にも成長する所まで見せてくれちゃった。

まだまだこの世の過酷さより純愛を信じているソロが、キーラと思いがけず再開するシーン。実写版進撃の巨人であった、
【悲報】エレン、ミカサと再会するも業界最強人物シキシマに寝取られていた!
展開と同じで泣いた。その後のちょいちょいソロの心を折りにかかってくるキーラのセリフにみてるこっちが凹むわ。
でも そんなの察してるけど、知ってもなおお前を愛すぜ!って漢気と、最後の決別にも泣いた。
うーん最愛の女との別れってやつが、悪ガキを漢にするんだぜ。。

作り手は彼の魅力、強さを"決断力"と見出したようだ。
判断力ではなく、決断力 。決めて実行する力。
その決断が正しいかどうかは置いといて、状況を打開するために行動を決める。
通きれるか分からない狭い通路にスピーダーで突っ込む。
賄賂を先に渡すかどうか交渉しようとするキーラに対しイヤもうすぐ渡せと急かす。
目に付いた徴兵募集に飛び込む。
どこぞの分からぬ盗賊団に自分を売り込む。
などなど、その先も常に自分の行く末を即断し、その後は手腕とトークと頭のキレで道を切り開く強さ。
これまでのシリーズのハンソロをそういう視点で見直してみようかなぁー。

ラストの一騎打ちもそう。ここはep4で色々物議をかもしていたハンソロという男の解釈にアンサーを出したような気がする。
その場面、相手、何を背負っているか、その時によっては「先に撃つ」男なんだ彼は。

作中一番好きなシーンは、初めてミレニアム・ファイルコンに搭乗して操縦席の後ろからランドとL3の操縦を眺める所。
少年のようなキラキラした目で憧れのパイロット姿を想像している様子、もう最高ですね。