kcl

人狼ゲーム プリズン・ブレイクのkclのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

仕事から帰宅後、一人で。

ポジ
劇中の考察シーンも多く、人狼ゲームルールが理解しやすい。頭の回転に自信がない自分も置いてけぼりにされることもなく。
鑑賞側も人狼を探す目線で最後まで。村人の役割推理も面白い。人狼ネタとしては中盤までは正統派で、ゲームの醍醐味を味わえる。

ネガ
キーパーソンのゲーム外での事故死は理解できない。預言者対預言者のマウントの取り合いが中盤の見所だと思っていただけに、拍子抜け。なんでこうなった?
そのきっかけとなる首輪切断もいただけない。失敗すれば死ぬという絶対条件が外されては、リスクなく大胆な行動ができる。見ている側の緊張感も大きく失われる。
ラストシーンは死なないことが確定している特殊な状況を利用した人狼炙り出し。これもどうかと。死なないから大胆に行動できた。これに尽きてしまう。
残虐性の演出か、人狼「役」が夜な夜なナイフで村人「役」を殺し始めるのも少し無理があるかと。例の首輪動作スイッチで良かったのでは。劇中で主人公が偶々人狼のカードを引いただけで悪い人はいないという趣旨の発言をするが、それがバックボーンなら、どうにも矛盾を感じてしまう。

もう少しルール内で練り切って欲しかった。中盤までは純粋に「人狼ゲーム」を楽しめていただけに残念。
kcl

kcl