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西遊記 孫悟空 VS 白骨夫人のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

西遊記 孫悟空 VS 白骨夫人(2016年製作の映画)
4.0
暴れ者の猿族の王、孫悟空(アーロン・クォック)が五行山に閉じ込められて500年後。天竺へと向かう三蔵法師(ウィリアム・フォン)はその道中、虎に襲われるが孫悟空の封印を解き危機を回避する。観音菩薩(ケリー・チャン)により頭に金の輪をはめられ、三蔵法師の護衛として旅のお供をするよう命じられた孫悟空は、猪八戒(シャオ・シェンヤン)、沙悟浄(ヒム・ロー)らと同行。だが、永遠の命を手に入れようと三蔵法師の命を狙う白骨婦人(コン・リー)が近づいてくる。謀略にはまり三蔵法師から遠ざけられてしまった孫悟空であったが、観音菩薩の助言により自らの宿命を思い出す。やがて孫悟空は、三蔵法師を救い出すために白骨婦人が棲む洞窟へ最後の戦いに向かうのだが、さらなる激闘と衝撃の結末が待っていた。
「モンキー・マジック孫悟空誕生」に続いてのソイ・チェン監督版西遊記シリーズ第2作。
天竺に経典を求め旅する三蔵一行だが、三蔵は自らの情の脆さ、悟空は自らの傲慢さ、八戒は色気と食い気の弱さ、それぞれの弱さ故に一度は白骨夫人の企みに負けて一行をバラバラになるが、己の弱さに気づいて団結して白骨夫人に立ち向かう展開は、分かっていても心が熱くなる。アクション指導をサモハンが担当しているだけに、本格的なカンフーアクションとコンピューターグラフィックを組み合わせた痛快なアクションシーンの連続、特にクライマックスの巨大スケルトンと分身悟空の怪獣バトルは、怪獣映画のような迫力と痛快さがある。コン・リー演じる白骨夫人の不気味な怖さと美しさが同体になった魅力、「七人の侍」の三船敏郎を意識したアーロン・クォック演じる悟空の男気溢れる魅力が、印象的。
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