1954~1962年に起きたアルジェリア独立戦争を描いた、20世紀を代表する戦争映画の傑作。
「勝利を決めるのは人民の行動だ」
なんだこの強烈な映像は!
ニュース番組やドキュメンタリー映像を観ているのかと錯覚するほどリアルで、暴力性に満ちた作品だった。
特に爆破シーンや群衆が入り乱れるシーンはモノクロということも相まって、本物の映像としか思えない臨場感と生々しさがあった。緊張感を一層高めるエンニオ・モリコーネの音楽も耳に残る。
印象的だったのは、アルジェリア民族解放戦線(FNL)とフランス軍の中立的な視点から描かれていること。フランス軍指揮官すら、フランス国家に対して疑問を抱いているような素振りを何度も見せていた。
「シャンパン作戦」
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