アルジェの戦いの作品情報・感想・評価・動画配信

「アルジェの戦い」に投稿された感想・評価

desperadoi

desperadoiの感想・評価

4.5
手持ちカメラを多用したドキュメンタリータッチの映像が生み出す臨場感が凄まじい。特にデモや蜂起のシーンは、作り物だとはとても信じられない迫力に圧倒される。ポール・グリーングラスは映画監督を目指したきっかけとしてこの作品を挙げていたが、それも納得の出来。

映画は抵抗組織とフランス軍及び警察の闘争が双方の視点から描かれる。ただ、実際に抵抗運動に参加したヤセフ・サーディの原作が脚本のベースになっている事もあり、監督のジッロ・ポンテコルヴォが組織側に肩入れしていることは明らかだ。だがその偏りが作品に悪影響を与えているとは思えない。むしろ注目したいのは、こうした戦いの中では性別や年齢に関係なく罪のない人々も巻き込まれるという事実を描く冷徹な視点だ。単に独立運動を手放しで称揚したり、フランス官憲の非道を糾弾することが映画の目的ではないことは、例えば2つの爆破のシーンの後に用いられる同じ音楽にも表れているように思う。死者を悼むような静かなメロディーは、立場に関係なく犠牲者を等しく扱っているように感じた。どっちもどっちといった態度ともまた異なるバランスを保つのは困難だろうが、この作品が傑作として語り継がれる理由の一つだろう。
ホントに凄い。冷酷に戦争を見つめどちらにも肩入れしない。超人的なヒーローもいないし、ドラマも無い。これが戦争なのか。

子供が酔っ払いを大勢でリンチするシーンが本当に怖かった。アルジェリア戦争を一瞬で描いた素晴らしいシーン。
アルジェリア独立戦争を鮮烈なまでにリアルに描き出した大傑作。
ストーリーは非常にリベラルな視点で描かれていた。アルジェリア独立戦線、通称FLN側のテロ活動とそれを阻止する軍。

FLNの青年たちが警察官を銃で撃ち殺すシーンは非常に衝撃的だった。

フランス軍も拘束したテロリストを尋問していき、最終的にはFLNのボスを捕まえる。

そしてラスト、独立戦線の活動に感化された市民全員が立ち上がり独立を為し果たす。

演者ではない人をキャストし非常にリアルに演出していた。
1966年の映画とは思えないほどのリアルさ、緊迫感。記録映像を使わずにここまでの作品が作れるものなんだなぁ。

ここまでリアルに描けるのは、独立して間もなく作られたからというのもあるだろうし、
変にドラマチックにせず淡々と描いているのが大きいと思う。
イタリア人監督だからどちらにも偏らない視点になっているらしい。確かに観ていてとても考えさせられる、いいバランスの取り方だったと思う。

そうは言っても、アルジェリアの子どもがマイクを盗んで皆に呼びかけるシーンは感動したし、
時限爆弾を仕掛けるシーンはハラハラした。
そういった映画的な山もしっかり作られていて飽きなかった。白黒映画なのにとても生き生きしていたと思う。

最後、時系列が飛んでからバッと終わっちゃった感じはしたけど、逆にストーリーとして綺麗に収めていないところに現実味があって良いんじゃないかなと思った。
アルジェリアの独立運動
フランス軍とレジスタンスの攻防が
ドキュメンタリー風に画かれてます
弾圧の様子やテロリズムが生々しく
不穏と緊迫した空気が重かった
実際の現地で撮影された映像に
リアリティーと歴史の重さを感じました

独立後の内戦や苦難を考えると
勝利へのイメージが揺らぐ
Kanata

Kanataの感想・評価

3.8
モノクロ映画ではあるものの、モリコーネの音楽も相まって当時の映画とは思えないほどの緊迫感をヒシヒシと感じた。

今も紛争が起きているのを考慮すると、戦争はやはり簡単に収束するものではないなと深く感じた。

アルジェリアは1962年に独立し公開当時には独立していたが、イタリアの監督が作ったことでフランス、アルジェリア側どちらにも偏らず見やすい作品であった。
仏国からのナイジェリアの独立抗争の物語。終始、抗争シーンで多く眠くなるが、凄まじいスケールに見入る。
日本は、抗争で独立を勝ち取った事が無く、帝国主義で奪取した、仏国の負の遺産を、ノンフィクション風に真剣に感じられる。
イタリアが作った映画だからこそ、この秀作がなり得たのかもしれない。

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◇ノッケ抗争の壮絶。中々途切れ途切れで進んで鑑賞できません。
加え、現在のコロナ感染で巣籠もり。興味の映画を購入。TVのシネマ録画複数、珍しい状況になっております(^_^)
甲冑

甲冑の感想・評価

4.5
粒子の荒いのモノクロ映像に漂うリアリズムがサグすぎ。イタリア監督ゆえかどちらにも肩入れはなく変なバイアスは感じず。欧州植民地支配ブームの必然のツケである独立運動。この件に限らず怨念返しは新たな怨念を生み、その怨念はまた新たな怨念を、という負の繰り返しには人類は何してんの…となるが、それは今こうした映像を観たり歴史を知れるから思える事で当事者レベルでは理不尽な殺しには相応の力で抵抗せねば後世にも隷属は続くしで殺るしかない。WW2ではレジスタンス側だった軍人が抵抗勢力を潰す側になっている事実も業が深い。普段観ている仏映画には根底にレフトな思想を感じるものが多いけど、それにはここでも名が出るサルトルのような実践的な哲学者の影響も感じられてナルホド感があった。
rina

rinaの感想・評価

3.7
これもちゃんと観てないけどフランス文化の授業で鑑賞 2018

戦闘態勢に入る前のあの音、女性がヒジャブを脱ぎ捨てて髪を切るシーン、かっこよすぎて泣いた。

私たちをコントロールしている大きな権力に向かってNOと声をあげること、そのためには暴力も厭わないこと。
これを観たのは2年くらい前だけど今になってその重要性が分かる。
masa

masaの感想・評価

4.5
1950年代アルジェリアのフランスからの独立までのアルジェリア戦争を描いている
映画ということを忘れるくらいのドキュメンタリータッチ
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