アルジェの戦いの作品情報・感想・評価・動画配信

「アルジェの戦い」に投稿された感想・評価

みんな争いごとが好きだね〜

素人が演じているからリアルティが◎
BOB

BOBの感想・評価

4.2
1954~1962年に起きたアルジェリア独立戦争を描いた、20世紀を代表する戦争映画の傑作。

「勝利を決めるのは人民の行動だ」

なんだこれは!強烈な映像体験。
ニュース番組やドキュメンタリー映像を観ているのかと錯覚するほどリアルで、暴力性に満ちた作品だった。

特に爆破シーンや群衆が入り乱れるシーンはモノクロということも相まって、本物の映像としか思えない臨場感と生々しさがあった。緊張感を一層高めるエンニオ・モリコーネの音楽も耳に残る。

印象的だったのは、アルジェリア民族解放戦線(FNL)とフランス軍の中立的な視点から描かれていること。フランス軍指揮官すら、フランス国家に対して疑問を抱いているような素振りを何度も見せていた。

「シャンパン作戦」

244
R

Rの感想・評価

4.0
アルジェリアがフランス支配されていたが、アルジェ反乱組織がフランス軍と闘いながら、独立国となっていく様をドキュメンタリー・タッチで描いた傑作。

この映画がヴェネチア映画祭でグランプリを獲得した瞬間にフランソワ・トリュフォー監督以外のフランス人が退席したというエピソードが残るほどリアルな描写。

傑作!!
砂場

砂場の感想・評価

4.5
圧倒的な傑作❗️
フランス映画界が見ないことにしていたアルジェの戦いをイタリア人が撮った。まずはあらすじから


ーーーあらすじーーー
■アルジェ 1957年
フランス軍🇫🇷がガリガリの市民を捕虜を拷問、リーダーであるアリの居所を自白させ、フランス軍の軍服を着せ案内させる、男はノ〜!と絶叫
カスバのアリの隠し部屋の前で、投稿しろ、包囲した、
アリの沈黙
■アルジェ 1954年
カスバに本拠を置くアルジェリア人民解放軍=FLN、フランスからの独立を主張、アマール・アリはフランス人を殴り逮捕された
刑務所では囚人が首を刎ねられていた。
5ヶ月後、アルはエル・ハディの指示で警官を撃とうとするが弾は入っていなかった。これはエルのテストであり合格したアリはFLNに入った。
まずは組織を固め、隠れ家を用意する。
■1956年、4月FLNは声明を出す、フランスによる奴隷扱い、貧困、我々の尊厳、早く、売春の禁止
■アリはFLNの方針通り麻薬、売春を取り締まる、旧友ハッサンを探している、ハッサンは俺たちは友達だろ、というがマシンガンで殺す
■1956年、6月、130年のフランス支配、次々にフランス警察を襲うFLNメンバー
当局はカスバを閉鎖した。女性が隠し持った銃、連続警官殺し、テロ行為
フランス人はアラブ人は皆殺しに、ネズミめと罵る
■夜間外出禁止令が出された。警部が爆薬をカスバの一角に設置、大爆発が起き多数の犠牲者、子供も犠牲になった。
人殺しを許すな、、声をあげる市民
3人の女性が爆弾を持ち出す。警察も女性への検問は緩かった。
カフェ、ダンスクラブ、空港に仕掛けた爆弾により多数のフランス人が犠牲になった
■1957年 続くテロに政府は決断をする。空挺師団到着、キャベル将軍とフィリップ・マチュー中佐が派遣された。、軍事、民事の広範な権限を持つ。マチューは反ナチレジスタンスの英雄であった。アラブ人は40万人、テロリストは少数だ、組織は一人が二人を見るピラミッドだ、リーダーを見つけろ。
フランス軍は市民にFLNはテロだとプロパガンダ放送をする、しかし競馬場で爆弾テロ
■ムヒディによるFLNの会見がフランスマスコミに対し行われた、彼は国連にこの状況を届ける役割だった。ムヒディは我々が勝つ、それは歴史の流れだと回答する。
フランス軍の放送、フランスは味方だ
マチュー中佐の会見、拷問してるのか?いや拷問はない
リーダーであるジャファーの逮捕
ゲームは終わりだ、そんなことない、まだアリが残っている
■拷問で聞き出したアリの隠れ家を急襲。隠し部屋に爆薬を仕掛ける、
アリを説得する、子供も殺すのか?投稿すれば子供は感下院ですむ
将軍が到着した
マチュー中佐は30秒待つと再度説得するも返事がなく、爆破指示
これでサナダムシの頭を始末したな、アルジェは制圧された


<💢以下ネタバレあり💢>
■1960年、突然民衆が動き出した、この2年おとなしかったが
何かがきっかけか分からないが大群衆がデモ、、FLNにも寝耳に水であった
国旗を掲げ、我らに自由を!!
カスバには大群衆の叫び声が、戦車を投入して鎮圧を図るフランス軍
しかし突然発生した運動にフランス世論も動く
デモ最終日、自由、独立、誇り、その後2年間戦争が続き
1962年アルジェリアは独立した
ーーーあらすじ終わりーーー


🎥🎥🎥
アルジェリア独立を描いた戦争映画の名作である。
ニュース映像かと思うぐらいのリアルで、ドキュメンタリー的でありこの戦いの悲惨な事実が観るものに衝撃を与える。
FLNとフランス軍による暴力の連鎖、、ベースにあるのは130年間のフランスによる植民地支配である、抑圧された先住民の怒り。
空挺師団を指揮するマチュー中佐は反ナチパルチザンの英雄であり、その彼が今度はアルジェリアで虐殺をするという闇

このアルジェリア戦争はフランスにとって触れてほしくない部分だろう。
1966年ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した際も、現地入りしていたフランス代表団は完全にボイコットして、トリュフォー監督を除く全員が会場を去ったという

このアルジェリア戦争は植民地主義の終焉という意味では、アメリカにおけるベトナム戦争のようなものと言えると思うがベトナム戦争がアメリカで多くの映画で描かれてきたのに対し、アルジェリア戦争を描くフランス映画は非常に少ないのではないか。
数少ない例ではゴダールの「小さな兵隊」、フィリップ・ガレル「自由、夜」があげられる。相当昔見たのであまり覚えていないが、戦争そのものを
描くというよりは、それに翻弄されるフランス人の個を描いた印象だ。
本作「アルジェの戦い」はイタリア人監督、ジッロ・ポンテコルヴォにより、イタリア制作で作られている。

ベトナム戦争に関してアメリカ映画界の自己批判のエネルギーは大したものだと思うし、またベトナム戦争を”ネタ”として消費する面はあるにせよ、キューブリックやコッポラなど大物監督が次々と主題化した事は後世までベトナムの悲劇を語り継ぐ上で大変価値のある事だと思う。

フランス映画界はなぜアルジェリア戦争に沈黙したのか。

130年もの間の支配によって、完全にフランスの一部になっていて特にコロン(ピエ・ノワール)と呼ばれたヨーロッパからの入植者が先住民を抑圧してきたことが長く続いた。
コロンは100万人もいて、彼らにとってはここが故郷。先住民から見れば勝手に入ってきて自分たちを抑圧する侵略者以外の何者でもないのだが。

1962年のアルジェリア独立後、コロン(ピエ・ノワール)たちはフランス本国に戻るのだが、今度は逆に彼らが差別される側になった。
元は同じフランス人なのだが、本国人から見ればアルジェリアを抑圧し続けた悪しきイメージを体現する人々でありフランスの恥部だった。就職もなかなか厳しかったのではないだろうか。
有名なコロン(ピエ・ノワール)としては作家のカミュ、デザイナーのイヴ・サン=ローラン、哲学者のジャック・デリダがいる。三人とも溢れる知性の一方で陰鬱で暗い影を感じる。
カミュは、アルジェリア独立について両方の言い分を聞いて平和的に解決したかった態度が中途半端に見えてしまった。マルクス主義者サルトルがアルジェリア側に立ったのとは対照的であった。
カミュはそもそも特定のイデオロギーに付かない自由人であり、それが当時中途半端な人に見えていたのだが、彼にとってはアルジェリアが”故郷”なのである。
ジュリアン・デュヴィヴィエの「望郷」(1937)がアルジェリアのカスバを舞台にしている。ここに描かれるカスバは異国情緒あふれ、カオスなエネルギーのある街である。コロン(ピエ・ノワール)にとってはこのような”故郷”のイメージがあったのではないだろうか。

またアルジェリア人でフランスに渡った人も多くいた、サッカーのジダンの親はアルジェリアの少数民族ベルベル人である。
ジダンがフランス代表を輝かせたにもかかわらず、フランス右翼からは糾弾され、本人もラ・マルセイエーズは歌わなかった。女優のイザベル・アジャーニもベルベル人である。
少数民族ベルベル人はアルジェリアで迫害を受けてフランスにディアスポラしてきた。

フランス映画界はなぜアルジェリア戦争に沈黙したのか。
僕には詳しい事はわからないが、カミュ、イヴ・サン=ローラン、デリダ、ジダンたちの顔つきを見ていると物憂げな表情の中には簡単には割り切れない何かを感じる。
フランス映画界はこの件について失語症に陥ってしまったのかもしれない
だから、「アルジェの戦い」をイタリア人監督に撮られたときに過剰に反応したのかもしれない。

エンニオ・モリコーネのスコアは素晴らしい。
本作「アルジェの戦い」の曲は、普段のモリコーネらしい哀しみとか抒情性は見られず、極度の緊張感が持続する。
時々挿入される複雑なケチャのようなポリリズムが、アルジェリアのリズムなのかわからないのだが市民の怒りを表すかのようだ。
モリコーネの中ではあまり知られていないが、この映画の曲としては相応しい名曲だと思う。
望郷と違い、カスバを丁寧に描いてますね。
これは、本物のカスバですが。
フランスの戦争映画って感じ。
時間を正確に描き、回想のナレーション入る感じ。
よって、事は淡々と進んでいくのであるが、
そこにこそ現実感のある緊張があるのかもしれない。
『はちどり』のキム・ボラ監督のおすすめ映画。

アラブ系への不寛容やテロのメカニズム等、考えることが多い作品。まるで今日のニュースのように感じる。55年経った今も、全く風化しない作品。表現がシャープで、映画として面白い。
『仁義なき戦い』製作のきっかけが『ゴッドファーザー』なのは間違いないとしても、演出的なルーツはコレだろう。

後半に行くほど映画の映像とは思えなくなってくる。
凄まじいパワーと熱量が画面の向こうから伝わってくる

植民地の味わう屈辱と民族が持つ誇り、恥ずかしながらアルジェリアという国はあまり知らなかったのだけれど、熱い気持ちが込み上げてくる、リアリティが凄まじくて映画を観ているというより、一緒に体験しているような感覚だった

ナチスに散々屈辱を味合わされたフランスが同じような事をしている様がなんとも皮肉、人間結局やる側ならいいのだろうな
アルジェリア戦争を描いた史実作品。ジャーナリストを前身とするジッロ・ポンテコルヴォによるモノクロの本作は、もはやドキュメンタリーである。エンニオ・モリコーネの音楽とあいまって、片時も休止を許さない緊迫感が持続している。

ネオレアリズモの遺伝子を継承する本作の映像は、リアリティにあふれる。実際にアルジェリア戦争に参加した一般人を素人俳優として多く起用するなどの工夫が功を奏している。壮大な再現映像といえるだろう。画面は生々しい混沌に支配されている。爆破テロのシーンなど、どう見ても現実としか思えないほどのクオリティだ。

ドキュメンタリータッチが感情移入を妨げているのも理由の一つだろうけど、フランス人とアラブ人のどちらにも肩入れする気にはならなかった。大元をたどれば、アルジェリアを植民地化したフランスに原因がある。フランス人もアラブ人を「ドブネズミ」と差別していた。ゆえに、アルジェリアが独立を指向すること自体はまっとうなことだ。しかし、FLNがテロという強行手段に訴えたことは残念でならない。結局、両者の間の憎しみの連鎖が強化されていく。武力は無力だ。

パリ同時多発テロはいまだ記憶に新しい。これもフランスによる植民地支配の歴史が尾を引いていると思う。本作は、決して昔話ではなく、教訓として語り継がれていくべき名作である。
 再見……といっても学生時代以来なので、実質初めて見るようなもの。アルジェリアのフランスに対する独立闘争を描いたドラマで、内容はすっかり忘れていたが、すぐ引き込まれて最後まで画面から目が離せなくなった。モノクロの乾いたドキュメンタリー・タッチで描かれる苛烈な街頭ゲリラの闘いは、出演者の多くが実際に闘争に関わった素人なだけに、異様なリアリティでもって迫る。世界的に民主運動や反政府革命運動が盛んだった60年代後半に圧倒的な支持を受けたのも当然。のべんだらりとした日常に活を入れるような、居住まいを正される作品。(2020/9/15記)
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