Torra

忍びの国のTorraのネタバレレビュー・内容・結末

忍びの国(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

忍びの国は不思議な映画です。
初めて観た時は無門と平兵衛の超接近戦の殺陣‘川’が最高にスリリングで最大の見所と思いました。なぜお国にが着いてきたのか?なぜ信雄を一気に殺さなかったのか?大膳は信雄に従うことになったのか?いくつもの?がうっすらと浮かび上がりました。
とても気になって2回目を観たら、信雄の気持ちがものすごくわかるような気がしました。
3回目になると、これはやっぱりお国との愛の物語なんだ!と。
4回目以降は次々にいろいろな気がかりが解けていくような感じ。解けていくけれど、さらに気になることが生まれて、また観たくなるの繰り返しです。
ちょっと観ていないと、無性に観たくなる忍びの国。
コミカルな演技から一転して忍びたちを参集させる無門の叫び、息もつかせない殺陣、戦いを終えてから宴に斬り込んでくる無門の目と声、お国との別れ。一気に感情が爆発する無門に涙がとめどなく流れてしまいます。
エンディングロールでは‘つなぐ’が流れ、無門がネズミと手をつなぐ。真っ青な空には鳥が飛び、明るい未来を予感させます。
戦国エンタメなのでたくさんの人が死んでしまうけれど、このエンディングのおかげで笑って泣いて、また希望が持てる展開。
何回も観たくなるのはあと味の素晴らしさもあるのだなと思いました。
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