このレビューはネタバレを含みます
前半と後半で緩急がついてて、全体、飽きずに観られた。特に後半の怒涛の展開に惹き込まれる。忍者たちが獣のように集まるシーンは、その心を考えるとなかなか引く展開ではあるが、ぞくぞくした。戦闘シーンでは、ワイヤーを使ったアクションが少し物足りなかったが、その分、無門と平兵衛との一騎打ちは迫力があった。2人の鬼気迫る様子や、無門の正気が宿る(それを実際に感じさせられたのに驚いた)様子に目が離せなかった。平楽寺では、無門の叫び声にやられた。どこから出るんだ、あの声は。あの声に、下忍たちが自然に度肝を抜かれた表情になっていたのがいい。あの声をまた聞きたくなってきた。ここ数年でかなり印象に残っている映画だ。