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メイズ・ランナー:最期の迷宮のsnowwhiteのレビュー・感想・評価

3.5
メイズランナーの三作目、完結編ということで見てみた。
メイズとは植木で作った迷路だということを忘れてしまうほどメイズとは関係ないゾンビ映画だった。



(ネタバレあります)
何か既視感あるなあと思ったら『君と世界が終わるまで』に似ている。いや逆か?キミセカの方が後かな?

謎のウィルスに感染したゾンビ。ゾンビウイルスを研究する機関は世界を救うためなら人間を犠牲にしてもかまわないと考えている。主人公たちはそれは違うだろうと抗う。どちらも自分が正しいと考えて行動している。まるで現実の社会でもありそうな構造だ。それぞれに各々の論理があり戦う。戦争もある意味こういう論理で起こるのかも知れない。研究機関があることもキミセカに似ているが、主人公の愛する女性が考えが変わって研究機関側につくことも同じだ。世界を修復するためには研究機関の考えもやむを得ないと考えるのだ。仲間が感染してゾンビになりたくないから殺してくれと自ら頼んだり、自ら命を絶ったり。同じシチュエーションだ。そういえば仲間に韓国人がいたことも。

ゾンビ映画あるあるだと言えばそれまでだが・・・。そもそも迷路(メイズ)映画でゾンビ映画ではないはずだが・・・。笑 もう少し新しい趣向が欲しいところだ。


メイズ(迷路)とは全く関係なくなったとはいえ、題名を意識しなければそこそこ面白い。メンバーの行動に多少疑問がわくし、こうなったら普通死ぬでしょ?って時でも都合よく助けられたりして死なないので脚本はグズグズなのだが、テンポの良さだけはいいのであまり深く考えなければ意外と観ていられる。

ニュートの手紙は良かった。完結編うまく落としどころにはまったみたい。


(追記)
以前どこかで見た子役さんたちが大きくなってて驚いた。
ニュート役のトーマス・ブロディ=サングスターは『ラブ・アクチュアリー』でリーアム・ニーソンの子供の役をしていた。ヒュー・グラントのまたいとこの息子だ。
ギャリー役のウィル・ポールターは『ナルニア国物語/第3章: アスラン王と魔法の島』(2010)のユースチス・スクラブ役やディカプリオの『レヴェナント: 蘇えりし者』(2015)の若い兵士だ。
二人ともすっかり大人になっててびっくりでした。
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