けんけん3号

思いやりのススメのけんけん3号のネタバレレビュー・内容・結末

思いやりのススメ(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

心が温まるとてもいい作品だった。筋ジストロフィーの少年トレヴァーと息子を亡くした介護士ベンが心を通わせる物語。不治の病、母親の過保護、繰り返しの毎日、近くにある死の恐怖。そんな想いを抱えていたら卑屈になる。ベンも子供を目の前で亡くしている。そんな二人が出会い、心を通わせていく。神様はちゃんとそれを乗り越える為の出会いを与えてくれた。ユーモアあり、悪戯あり、時にぶつかりながら心を通わせていく様が自然に描かれていた。ベンが旅の楽しみ方をレクチャーする様子もコミカルで良かった。特にでかい牛を見る場面は笑ったわ。ヒッチハイクのトッドもトレヴァーに偏見を持たない娘で、トレヴァーが異性に対して一歩踏み出すにはピッタリのキャラだったし、妊婦のピーチズもベンが子供の誕生と死を重ね、乗り越えるきっかけを与えてくれたし、ちゃんと登場人物がアクセントになっていて良かった。家に着き、母親とハグする様子から、トレヴァーが小さな成長をしていて微笑ましかった。個人的にはセレーナ・ゴメスがいい味を出していたと思う。あのキスシーンはほっこりしたな。「最強の二人」のロードムービー版ってとこかな?色々な人に観て欲しい、心が豊かになる作品。