このレビューはネタバレを含みます
遠い日の記憶は美しく改竄しがち
主人公は確かに酷い手紙を書いたろう
祝福できるだけの技量は持ち合わせてもいなかった
が、ヒロインのその後の人生を詫びる必要があったろうか?
主人公の親友も手紙にショックを受けても破り捨て、無視することも可能だったのではなかろうか?
すまなかったと謝っただけマシだろう
ヒロインが主人公にしたことが、主人公がヒロインにしたことと変わらないではないか
若気の至り
哲学的な親友はその一時の感情と行動を、自分の中の倫理と噛み合わず苦しんだ結果ではないのか…?
これで主人公がきっかけといえるのか?
主人公の奥さんが根気よく主人公の話を聞いていたのは人として凄いなと思った
ヒロインが手紙をなかなか渡さなかったのは優しさか、後悔か…?
どうにもモヤモヤくる作品ではあった