このレビューはネタバレを含みます
Twitterで見つけて早速視聴
まさかアウシュビッツの話だとは。
行ってきたからこそより刺さるものがあった。
こういうどんでん返し系は、どんでん返しだとわかっていても全く結末を予想することができず、毎回しっかり罠にハマってる自分がいる、鈍感さにつくづく感謝。
題材がアウシュビッツということもあり、全体的にどこか暗く悲しい映画だった。ただ結末のどんでん返しにびっくりするだけではなく、至る所に社会風刺的な要素があってよかった。
アメリカではまだ反ユダヤ思想が残ってるところとか、あんなにも簡単に銃が手に入ってしまうところとか、
リアルだなあと。
何より、終戦を迎えて70年以上経っているのに、いまだにアウシュビッツの記憶が人生を狂わせている感じが、わかってはいたが改めてなんて残酷な記憶なんだと実感。アウシュビッツの生存者だけでなく、親衛隊も思い出したくない記憶として自分の中に深く閉じ込めているんだ、とこの映画を通してみに染みて知ることができた。
マックスは復讐をしているわけだが、自分は手を下さずゼヴに命令して人を殺させている
いわゆるナチス政権下のヒトラーと同じではないか、
良心の呵責は簡単に生まれてしまう 人間って怖いねえ
親衛隊だったから認知症になっても人をためらわず殺すことができるのか、?結末を知るとそういうことか、と考えてまた違う角度で見直したくなるというのもこの手の映画のずるいところですね。
「手紙は覚えている」認知症になっても、どんなに記憶を消そうと努力しても、
記録物だけは記憶を残して私たちに問いかける
原題はRemeberだけど、個人的には邦題の方が好きです。